鼠径ヘルニアは鼠径部 (足の付け根)付近に腸やお腹の中の脂肪成分が脱出し、皮膚がふくれる病気です。「脱腸(だっちょう)」と言われ、女性に比べると男性に多い病気です。子どもに多いイメージがありますが、大人によく起こり、自然に治ることはありません。治すには手術が必要です。
大きな病院に入院しなくても手術できます。身近なクリニックで安心して手術を行えます。入院が不要なので、手術した日に自宅に帰ることができ、入院費用の節約と早期の社会復帰や登校再開など、日常生活に最小限の影響ですむ利点が挙げられます。
当院での手術方法は、鼠径部を切開します。
成人には人工物を挿入し、固定する方法を行っています。
若年者に対しては、人工物は使用せず、高位結紮などの手術方法を行なっております。
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手術方法 |
宿泊の有無 |
費用 |
会社員(45歳) |
鼠径部切開法 |
日帰り |
約50,000円 (3割) |
会社員(45歳) |
腹腔鏡手術 |
1泊 |
約120,000円 (3割) |
無職(70歳) |
鼠径部切開法 |
1泊 |
約18,000円(1割) |
※現在当院では鼠径部切開法での手術を行っています。
排便時の息張りなどによって肛門の静脈圧の上昇が繰り返されると、付近の静脈叢が風船のように拡張して静脈瘤を形成し、皮膚や粘膜が“こぶ”状に盛り上がります。
これが肛門の内側にできたものを内痔核といい、外側にできたものを外痔核といいます。
内痔核の場合、外側に飛び出して腫脹すると激しい痛みが出現しますが、普段は無症状です。来院される多くの患者様は鮮やかな色彩の排便時出血を訴えられています。外痔核は排便時の息張りによって怒張した静脈叢が突然破裂して皮下出血を来たすことによって生じ、強い痛みをともなった肛門周囲の“こぶ”として発症します。
症状は自然に軽快することはありますが、病気そのものは治癒することは無く、増悪と改善を繰り返します。
また、外痔核が慢性化して内部の静脈瘤が器質化し、皮膚だけが伸びきった状態になったものを皮垂といい、肛門の外側にできたひだやポリープとして自覚されます。
痔といっても、痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔)・痔瘻などさまざまな種類の病気があります。
痔核に関しては、薬での改善も望める場合も多々ありますが、ある程度症状が出ている痔核の根本的な治療はやはり手術が望ましいケースもあります。日帰りで痔の手術を行う事も可能です(入院、手術治療を他施設でおすすめすることもあります)。
当院では主に内痔核に対して日帰り手術として、痔核硬化療法(ALTA療法)・輪ゴム結紮術、一部切除を行っています。
まず診察させていただき、症例に応じて治療法を提示させていただきます。
少しでも不安なことがあればいつでも来院ください。